こけし

1.まずは講師と一緒に文を読んで発音の練習していてください。

こけしとは、球体の頭と円柱の胴体から成る木製の人形玩具である。人形の頭には顔が、胴体には花などの模様が描かれている。
こけしが生産されている場所は、東北地方である。それぞれの県で様々な特徴を持ったこけしが作られている。例えば、宮城県の鳴子こけしは頭を動かすことができる。頭を回転させると、キュッキュと高い音がする。
こけしの起源はおよそ180年前、江戸時代末期まで遡る。東北地方の温泉地で土産物として売られるようになったのが始まりである。温泉に来た客が子供への土産として、こけしを買っていた。こけしが球体と円柱のみの単純な形であるのは、子供が掴んで遊びやすいようにするためである。
また、こけしの絵付けには赤が多く使われているが、これには理由がある。こけしが誕生した当時、赤い色が天然痘から人々を守ってくれると考えられていた。温泉に来た客は、赤が多く使われているこけしを子供に買い与え、子供を病気から守ろうとしたのである。
しかし、およそ100年前の大正時代になると外国からの玩具が普及するようになった。こけしが子供向けの玩具として求められることは無くなったが、一方で、大人がこけしを芸術作品として収集するようになった。そのため、こけしの需要は無くならず、現在でも伝統工芸品として生産され続けている。

 

2.講師に次の文法について説明してもらいましょう。

1である

2させる

3.講師に次の単語について説明してもらいましょう。

1円柱

2それぞれ

4.先学んだ文法と単語を用いて、文を作りましょう。

5.もう一回文を読みましょう。

6.講師と各地の名物について話し合いましょう。

 

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