古本を積んだバス

1.まずは講師と一緒に文を読んで発音の練習していてください。読んだ後は講師から発音のアドバイスをもらいましょう。

ブックバスという名前のそのバスのなかに入ると、いろんな人の本棚をのぞき込んでいるような気がしてくる。食べ物の本を集めた棚があり、自然へのこだわりを感じる棚がある。移動図書館ならぬ移動古本屋である▼運営しているのは、アマゾンで古書をネット販売している「バリューブックス」。書店のないまちに出向くこともあれば、被災地に無料で届けることもある。会社のある長野県上田市では古本カフェや小さな図書館もつくっている

▼でもネット書店がどうして? そう尋ねると、倉庫の外の巨大コンテナを見せてくれた。値段がつかず、古紙回収に回る本で埋まっていた。全国から毎日2万冊が送られてくるが、1万冊ほどは本としての生命を終えてしまう▼「まだまだ活(い)かせるんじゃないか。そう思う本があるんです」と社長の中村大樹(たいき)さん(35)は言う。完璧に見えるネット市場でも、一時代前のベストセラーなど値のつかないものはある。まだ読めるのに捨てられる「古本ロス」を減らそうと、試行錯誤を続ける

▼古本の売買は「残す意志」の連鎖であると、書評家の岡崎武志さんが書いていた。廃棄したくないという意志を込めて古本屋に持ち込む。その意志が金額に換算されて引き取られ、売られる。願わくは、残す意志が少しでも尊重されれば▼取材しながらバスやカフェで何冊かに自然と手が伸びた。詩集や学術書、旅のエッセー。ネットや新刊書店では、おそらく一生出会うことのなかった本たちである。

 

2.講師に次の表現について説明してもらいましょう。

おそらく

減らす

ならぬ

3.先学んだ文法と単語を用いて、文を作りましょう。

 

4.講師から発音のアドバイスを注意しながら、もう一回文を読みましょう。

 

5.講師と古書について話し合いましょう。

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