台風の一生 

1.まずは講師と一緒に文を読んで発音の練習していてください。読んだ後は講師から発音のアドバイスをもらいましょう。

 強力な台風24号が北上している。被害が出ないよう祈るばかりである。台風と聞くと、上陸して猛威をふるう姿ばかり思い浮かぶが、専門家によると列島を悩ませる台風はすでに老境に入ったものだという▼横浜国立大学の筆保弘徳(ふでやすひろのり)准教授(42)は「生まれと育ちをみれば、老年の姿がおおむね描ける」と話す。台風のタマゴが生まれる太平洋は、東方からの貿易風と西方からの季節風が吹いている。日本にとって最もこわいのは東西の気流がぶつかる場所で生まれたタマゴだ。力強く成長し、列島を直撃する確率も高い
▼その後の勢力を左右するもう一つの大きな要素は、育ち方だ。フィリピンの東方に専門家たちが「魔の海域」と呼ぶ暖かい海がある。幼い頃にここを通ると急速に力をつける▼日本で5千人超の犠牲がでた伊勢湾台風(1959年)は気流のぶつかる場所で生まれ、魔の海域で強力になった。今月上旬の21号も同じ海域を通り、近畿地方などに大きな被害をもたらした。成育歴をより深く分析できるようになれば、コースや規模をさらに早く予測できるそうだ
▼とはいえ、ユニークな生まれ方もあるし、予想外にふるまうこともある。「いまだに謎が多いことが研究者には魅力的です」と筆保さんはいう。波瀾(はらん)万丈、行く末が見通せないのは人間と同じかもしれない▼今年は台風がいつになく多い。少なくとも10月末までは警戒が必要だろう。さらに解明が進むことを期待しつつ、まずはきょうの備えを万全にしたい。
2.講師に次の表現について説明してもらいましょう。
確率
万全
直撃
3.先学んだ文法と単語を用いて、文を作りましょう。
 
4.講師から発音のアドバイスを注意しながら、もう一回文を読みましょう。
 
5.講師と台風について話し合いましょう。

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