あきれた廃棄カツ横流し

1.まずは講師と一緒に文を読んで発音の練習していてください。読んだ後は講師から発音のアドバイスをもらいましょう。

テレビなどで人気だった流通ジャーナリストの故金子哲雄さんに『「激安」のからくり』という著書がある。安売り店の良しあしをどう見分けるか。ゴミ箱をチェックする、と書いている。ゴミがあふれている店は駄目。従業員の目が行き届いていない証拠だ。

一事が万事と、金子さん▼ゴミ箱の確認は容易でも、棚に並ぶお買い得商品が元を正せばゴミだったと見破るのはさすがに難しい。有名カレーチェーンが産廃処理業者に処理を委ねた冷凍のカツが横流しされ、店頭で売られていた。異物混入の疑いがある商品だ

▼全容の解明はこれからだが、この産廃業者はカツ以外にもフライドチキンなどの商品を横流ししていたらしい。昨日の朝日川柳に〈消費者が処理をしていた廃棄物〉とあった。事態の倒錯ぶりが伝わってくる

▼食の安全に関してはトレーサビリティーという言葉がある。直訳すれば追跡可能性。生産から加工、流通まで、食品の移動を詳しく記録しておくことをいう。記録を見れば、食中毒の原因や産地偽装の事実関係などの解明につながる▼この観点から今回の問題を見るとどうなるか。農水省によると、カツを産廃業者に委ねた時点で食品でなくなる。従って移動の記録対象でもなくなる。ゴミが再び食品に化けるなどという事態は「想定外」か

▼安い商品はありがたい。しかし、冒頭の金子さんも指摘していたように、安さを追求し過ぎれば産地も流通もひずみ、ひいては消費者の暮らしにもしわ寄せが及ぶ。

2.講師に次の表現について説明してもらいましょう。

委ねる

及ぶ

一事が万事

~ぶり

3.先学んだ文法と単語を用いて、文を作りましょう。

 

4.講師から発音のアドバイスを注意しながら、もう一回文を読みましょう。

 

5.講師と食安全について話し合いましょう。

 

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