日本で世界で格差が拡大

1.まずは講師と一緒に文を読んで発音の練習していてください。読んだ後は講師から発音のアドバイスをもらいましょう。

 

「マル金」「マルビ」という流行語を覚えておられる方も多いだろう。1984年にイラストレーターの故渡辺和博さんがはやらせた。総中流意識にまどろむ日本人をお金持ちと貧乏な人の2種類に分類して考察する本が売れた

▼80年代後半には「お嬢様ブーム」が到来した。本人の努力よりも生まれ育ちが大事という価値観。当時、お嬢様の究極の基準はどこの病院で生まれたかだ、という雑誌記事すらあったそうだ。社会学者の佐藤俊樹さんが2000年に出した『不平等社会日本』の冒頭で紹介している

▼ともに格差や貧困の問題が顕在化する前の日本社会の空気を映す。今日との落差が大きい。シンクタンクの連合総研の最近の調査は切実だった。非正規労働者で世帯の主な稼ぎ手になっている人のうち、生活苦をしのぐために食事の回数を減らしたという回答が、2割超あった

▼「日本が世界有数の貧困大国だという認識はあるか」。先日の国会で出た野党の質問である。首相は「決してそんなことはない」としたが、子どもの貧困については連鎖を断ち切っていくと答えた

▼国際社会を見ても富の偏在が進む。世界で最も裕福な62人が持つ資産は、経済的に不遇な下位半分の36億人の総資産とほぼ等しい――。国際NGO「オックスファム」の報告だ。10年は、下位半分の資産額に相当するのは上位388人分だった

▼租税回避への対処、最低賃金引き上げ、男女格差解消……。各国政府と国際社会の本気度が問われている。

 

2.講師に次の表現について説明してもらいましょう。

 

世帯

断ち切る

引き上げ

等しい

 

3.先学んだ文法と単語を用いて、文を作りましょう。

 

4.講師から発音のアドバイスを注意しながら、もう一回文を読みましょう。

 

5.講師と格差ついて話し合いましょう。

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