1.まずは講師と一緒に文を読んで発音の練習していてください。
少し前、自宅近くの病院の向かいに新しいコンビニが開店した。薬局が同居している。お店の人は白衣姿だ。ただ、深夜の営業はしない。利用する機会がないまま、ほどなく店じまいとなった
▼病院に通うお年寄りを取りこむ作戦だったか。少子高齢化社会での生き残り策を探ったのかもしれない。至るところに立ちならぶ店を眺めながら、経営は大変なのだろうなと推し量る。開いたり閉じたりの動きに、競争の厳しさがのぞく
▼日本に初めてコンビニができて、先月で40年になった。この間の「進化」には目をみはらされる。身の危険を感じた女性や迷子らの駆け込みを受け入れ、いまや街の防犯拠点として頼られる。大災害時の帰宅困難者への支援も担っている
▼家の台所代わりであり、銀行代わりでもある。便利さの拡大はとどまるところを知らない。先日の朝日歌壇に〈昆虫のごとコンビニの灯に集い来て車座をなすこれも青春〉とあった。人々の行き交う交差点でもあろう
▼全国で5万店を超え、もう飽和状態だとの声もあるが、客の争奪戦は終わらない。沖縄や鳥取など店舗のない県があったセブン―イレブンは、いずれ空白県ゼロをめざすという。一方で、店主や店員の過酷な労働条件をはじめ、課題も少なくない
▼サントリーの新社長に就くと報じられたローソンの新浪剛史(にいなみたけし)会長は、かつてアエラ誌に語っている。コンビニに求められているのは「ワクワクする『付加価値』」だ、と。さらなる進化はどこに向かうか。
2.講師に次の表現について説明してもらいましょう。
1.推し量る
2. のぞく
3.駆け込み
3.先学んだ文法と単語を用いて、文を作りましょう。
4.もう一回文を読みましょう。
5. 講師とコンビニについて話し合いましょう。